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COLUMN
コラム

2021/06/17

トレーニングや日常生活に知って役立つ!身体の構造や動きについて

皆さん、こんにちは!

今回は皆さんの身体の構造や動く仕組みを簡単にですがお伝えできればと思います。

筋肉と骨

私たち人間を形作っている基盤となるのが骨格、いわゆる骨になります。当然ですが人間の体は一つの骨で構成されているのではなく、約200個以上の骨が繋がってその形を構築しています。

それらの骨と骨の繋がりの部分にはわずかの隙間があり、この部分のことを関節と呼びます。人間が腕を曲げたり脚を持ち上げたりすることができるのはこの関節という隙間があるからなのです。関節が動かしづらい、詰まった感覚があるという症状の人は何かしらの原因でこの隙間がなくなっている可能性が高いです。

しかし、骨格や関節が存在するだけでは体を動かすことはできず、それどころか重力に負けて骨格はバラバラになってしまいます。そのようにならないように骨格を支え、さらには関節を動かしてくれる組織として筋肉が存在しているのです。筋肉はいくつもの筋繊維が束になって構成されており、必ず1つ以上の関節をまたいで付いています。それにより筋肉が縮むことで片方の骨を引きつけて関節を動かすことができるのです。

筋肉はよく車のエンジンに例えられますが、このエンジンが大きく性能の良いものであれば、発揮できる力も大きくなります。このように、筋肉は体を構成する上で欠かせないものであり、スポーツだけでなく日常生活の中で必ず使われています。これが衰えてしまうと体を動かしにくくなったり疲れやすくなったり、極論、動くことができなくなり生命維持活動を左右することになってしまうため、日頃から体を動かして使ってあげる、もしくは鍛えてあげる必要があるのです。

ただし、筋肉があったとしても勝手に動いてくれることはなく、脳から「動け」という指令が伝達されて初めて動きます。この時に脳と筋肉を繋ぎ指令を伝達する役目を果たすのが神経になります。普段からよく使う筋肉には指令を頻繁に伝達することからも神経は促通されていますが、普段あまり使っていない筋肉には指令を送らなくても良いと判断し、神経の活動を休止させてしまいます。そうなると過度に使われる筋肉は疲労が溜まりやすく、コリや痛みの原因となってしまう可能性が高くなります。

そのため偏った運動ではなく、さまざまな動作を含んだ運動を取り入れることでさまざまな刺激を体に与えてあげて全身満遍なく神経を促通させてあげる必要があるのです。

また、筋肉と骨の結合部分を腱と呼び、骨と骨を繋いで関節を安定させている組織を靭帯と呼びます。また、筋肉が力を発揮したときに、その力で自身を損傷させないように存在しているのがこの腱や靭帯です。腱や靭帯は大きく収縮することができない組織のため、過度な伸張ストレスがかかると損傷、断裂してしまい自然に治癒することはできないので注意が必要です。

このように我々自身の体がどのような構造になっていて、どのように動いているのかを知るだけでも運動やトレーニングを見直すきっかけになってくれればいいなと感じています。

後半からはさらに効率よく体を動かすために我々トレーナーが皆さんの体をどのような視点で見ているか、皆さんも知っておいて損はない2つの視点についてお話ししていきたいと思います。

ジョイントバイジョイントセオリー

我々が日常生活やスポーツを行っているときには必ず体は動いていますが、体を動かすということは「関節を動かしている」と言い換えることができます。

そのためにはまず、関節が十分な可動域を持ち合わせている状態が望ましいですが、筋肉が固く柔軟性が低下してしまっている人はかなり多く存在するのではないでしょうか。

関節の可動域が制限されてしまうと脳は「私はこの可動域でしか動くことができない!」と判断して、動きが小さくなり筋出力も低下します。

それらを防ぐためにも日頃からのストレッチやフォームローラーやテニスボールなどを用いたディトーニングなどで可動域を広く確保しておくことが重要となっていきます。

しかし、可動域が十分に確保できていたとしても、正しい動きができるとは限りません。どういうことかというと正しく関節を動かすためには、「動かしたい関節と隣り合う間接は止まっていなければならない」というルールが存在するからです。

具体例で説明すると、ダーツの矢を投げるシーンを想像してください。ダーツの矢を投げる時に動かしたい関節は「肘関節」になります。それと隣り合う関節は「肩関節」となりますが、この肩関節が静止せず安定しない状態だと正しい軌道で肘を伸ばして矢を放つことはできません。肩関節が土台として安定しているからこそ、肘関節を正しく動かして狙ったところに矢を当てることができるようになります。

このように関節には動かすための「可動性」と止めるための「安定性」という役割があり、動きによってこれら2つの役割が正しく機能し合うことで体を正しく動かすことができるようになります。

逆に言えば、動きのなかで一箇所でも役割を全うできない関節があると、他の関節の役割もズレるように入れ替わり、本来の正しい動作ができなくなってしまうということになります。

このような考え方をジョイントバイジョイントセオリーといい、機能改善や競技パフォーマンス向上のトレーニングを行う中で、お客様の体や動きにアプローチするときに我々RDCパフォーマンスコーチが指標にしているものの一つとなります。

三面動作

もう一つ、我々がお客様の体や動きにアプローチするときに指標にしているものが「三面動作」になります。

人間の動作は以下の3つの平面の組み合わせで構成されています。

矢状面(例:脚を前後にスイングする)

前額面(例:体を横に倒す)

水平面(例:上半身を左右に捻る)

人間が行う全ての動作を分解していくと、必ずこれら3つの平面における関節の動きで構成されており、これらの平面での動きのバランスが取れているかによってその人の動きの質は変化していきます。

例えばランニングのような走る動作は前に進む動きなので、一見は矢状面の動作のみと思われがちですが、骨盤や背骨は多少なりとも回旋しているので水平面の動きも含まれています。また、左右の足に交互に重心を移動するため、これもわずかながらに前額面で動いていることになります。

競技によっても動きの特性などは異なりますが、そもそも人間が動く上での基盤としてこの三面動作という考え方は誰しもが知っておいて損はないと思います。

このような観点からも動作自体を多面的なものとして捉え、三平面の視点から分解した要素をエクササイズに落とし込んでいく必要があります。

しかし、大半の筋トレは矢状面の動きが多く、前額面と水平面の動きをカバー仕切れていないのが現状です。その点を踏まえ、RDC GYMのグループトレーニングやパーソナルトレーニングではこれらの三面動作にバランスよくアプローチするようにプログラムを構成しており、結果的にパフォーマンス向上や、怪我や痛みの予防の達成を目指しています。

今回は身体の構造や動きの仕組みについて説明してきましたが、動きを良くするための視点や考え方はまだまだ多く存在します。

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